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vol.155 本当に上手くなりたい人へ



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●本当に上手くなりたい人へ

今日は本当に上手くなりたい人にヒントを1つ。

先日、以下の様なお悩みをいただきました

「トップとダフリを繰り返し、引っ掛けが止まらず、ヘッドスピードが上がらない為、番手通りの飛距離が出ない

これへの回答も含まれていますので、これは”自分だ”と思い当たる方はご参考にしてください。

以下フィクションです

色々ミスが出てしまい、なかなか上達しないと感じているAさんと言う方がいます。

平均スコア95、ベストは86

週に1~2回練習場へ行き、週1でプレーにも行っている。

頑張っているはずだけど、なかなかスコアが伸びないと悩んでいます。

Aさんのつぶやき、、

「どうしたら良いのだろう?」 「どこから手をつけたらいいのだろう?」 「何か意識すればたまには良い当たりも出るけど、やっぱりミスも出てしまう」

友達や、上手い人には「ここがおかしい」と言われて、直そうとするけど、その場ではいいけど、実戦では全然安定しない

自分には何が足りないんだろう? やっぱり練習が足りないのか?

クラブが合ってないのかな? それとも才能が無いのかな。。

ある日のAさん

昨日は、いつも見るチャンネル登録しているyoutubeでこんなのやってたから、試してみたけど、上手くいかなかったな。。。

レッスンでも受けてみようかな。。。

翌日のAさん 今朝youtubeで、良さそうなのを発見!! 「おっ、そうか!これだ!ついにヒントをつかんだぞ!これで”ひかっけ”とはおさらばだ! よし、今夜、練習場で試してみよう!」

その日の夜のAさん 「お?もしかして開眼したかな??  上手く打てるぞ!

よーし、これで週末のラウンドでは、90ではまわれるぞ! もしかしたら85を切ってベストも更新できるかも。。」

プレー当日の朝の練習場でのAさん 「よしよし、いい感じだ!

あれ?失敗した。。 もう少し注意しないと!

こんな感じで。。 よし、これで大丈夫だ!」

Aさん@1番ティ 「ナイスショット!」

「よーし、良い感じだぞ。今日はベスト更新だ(^^)」

Aさん@2番ティ 「あっ! 危なかった、なんとかセーフだ」

@3番ティ キャディさん「左OBでーす」 Aさん「大丈夫、今日のスイングなら、いつもの左ひっかけは出ない!」

「あっ!」

キャディさん「暫定球お願いしまーす」

昼食時のAさん 「ミスもあったけど、パーも取れたから何とか45で回れたぞ!」

@後半スタートティ Aさん「よーし、これで45切れば80台だ!40くらいで回れえば、、もしかして」

「あっ!」

「あれ!?」

「あーーーー、やばい!!」

「あああああーーー。。」

Aさん@最終ホール 「もう、どうとでもなれ!!」

キャディさん「ナイスショット!」

Aさん「今頃ナイスショットしても遅いよ……」

結局後半大叩きして52 スコアも結局90後半…

「とほほ。。」

3日後のAさん

「この前のポイントは何が合ってなかったのかな??

練習では良い感じだったし、前半はまあまあだったんだけどな。。」

雑誌を見るAさん

「やっぱケプカがそうだから、トップはこうだな!」

その夜の練習場

Aさんの先輩シングルさん「おまえ、何やってんの?」

Aさん「いや、ケプカの真似をちょっと。。」

先輩「あほか!お前は痩せてるし、背も高くないから真似るならファウラーだろ!」

Aさん「そうですかね??なんかトップを低くすると上手く当たらないんですよね。。。」

先輩「練習が足りねえんだよ!! トラック1杯って言うじゃないか」

Aさん「これで練習すれば上手く当たるようになるんですかね??」

数日後のプレー

先輩「お前、今日はなかなか良いプレーだったな」

Aさん「そうっすよね!! いやね、ちょっとプロコーチBさんC理論ていうのを試したんですよ!

そしたらいつも出るひっかけが今日は少なくて。。

自分にはこれが合ってるかなって(^^)」

数週間後

Aさん「Gんはいつも安定してますよねー」

AさんのクラブのクラチャンのGさん「やっぱ体重移動しないで1軸のスイングがいいんだよ」

Aさん「そうかー。でも自分はそれだと当たらないんですよね。。才能の違いかな~??」

Gさん「そういえば、今話題のG理論のレッスン行ったんだろ?どうだった?」

Aさん「いや、実はなんかスイングがおかしくなっちゃって、やめちゃいました。今は、プロコーチDE理論で打ってます」

Aさん「でもなんか、振り抜けないんですよね。。」

Gさん「腰が使えてないな。もっと下半身を使ってダウンだよ。それで左足で地面を蹴って左ひざをピーンと伸ばすんだよ」

Aさん「こうですか??」

Gさん「もっとこうだよ」

Aさん「難しいなぁ~」

Gさん「こうだよ、こう!!」

Aさん「あ、当たった! 距離も出てる」

Gさん「そうだよ、今のだよ。それで頑張れ。じゃあ今日はもう上がるね。お先に~」

Aさん「さすがGさん。クラチャンはアドバイスが違うな。これで俺もAクラス入りして、理事長杯で優勝だ!」

Aさんのスイング探しの旅は続きましたとさ。。

フィクション終了

こういったサイクルでいつか上手くなるでしょうか?

私も研修生時代に上記のフィクションに近い状態を、何年も繰り返していました。

これは、実際には偶然に恵まれることを天に願っているだけです。

なので私は、約3年間全く上達しませんでした。

70台も出るけれど、90近く打つ、ひどいと90超える。。

週7日、毎日朝から晩まで練習しプレーもしていた、のにです。

見当違いの練習をしていたので、良いところが死んでしまい、とんでもないミスの連発でした。。

「なにも考えないで打った方が真っ直ぐに行く」という状態。(年始のテレビ番組で石川遼くんがそう言っているのを見て ”はまっているな、かわいそうに” と思いました。。

スイングの本当の問題がどこにあるのか?

どう修正したら改善し、安定したショットが打てるようになるのか?

パッティングの軌道を安定させるために必要なことは?

アプローチの距離調節は何で行うか?クラブ選択の基準は?

バンカーでのトップが出る要因は?

メンタルの正しい対処は?

イップスは何でなるのか?

マネジメントを上手く行うコツは?

ラフで番手を決める基準は?

ゴルフに関することは、あまりにも多岐に渡っていて問題を自力で解決するのはとても難しいものです。

あなたの知人で教え魔がいますか?

その人にはゴルフというスポーツの全体像が見えていると思いますか?

スイングはどのような仕組みでできていて、どこをどう修正するとどの様に変化するか、分かるでしょうか?

フックが出る原因を正確に3つ4つ挙げられるでしょうか?

同様にスライスが出る原因もきちんと挙げられますか?

シャンクの原因と改善方法は?

アプローチのダフリは?トップは?

何が原因で、どうすればボールが低くなり、どうすれば高くなるのか?その高低は体の使い方ではどう変化しますか?手首の位置では?

体の使い方とスイング軌道の関係性は?

腕の位置の違いによるスイングプレーンの変化は?

恐らくほとんど答えられないのに無責任に友人にアドバイスをしていることでしょう。

いい加減なレッスンプロも山のように存在します。

「自分の場合はこうすると上手く打てる」というようなポイントを1つか2つ知っているだけでは、他人のスイングを改善することはできません。

人は皆違います。スイングも違います。

ある人に有効でも、別の人には害になることが多々あるのです。

だから皆、迷ってしまうのです。

世の中には恵まれた人もいますので、偶然「ワンポイント」の修正で上手く打てるようになってしまう人も存在します。

しかしほとんどのゴルファーは、プロも含め、自分のスイングを本質的に改善するポイントを自分でつかむことはなかなかできないのです。ましてや人のスイングは更にです。

スイング中に自分が感じたこと、自分が直したい部分、人から指摘されること、

そういった点とは、まったく関係ない点に改善しなくてはいけないポイントがあることが多いからです。

何をやっても「偶然」上手く打てることもあります。

上手く打てれば「これで良し!」となりますが、偶然の産物は長続きはしないのでしばらくしたら元に戻るだけです。

​そうなるとまた新しい「ヒント」を探します。

本当に上手くなりたければ、こういったサイクルを断ち切りましょう。

自分にとっての「本当の答え」を得て、1日も早く上達しましょう。

そうしないと、すぐに人生は過ぎてしまいます。。。

ヒント

1人の人の打つ様々なミスショットは、全てスイングの「1つ」の問題から発生しています。

色々な部分を個別に直さなくても、「1つ」大きな問題を直せば良いのです。

アドレス→始動→中間→トップ→切り返し→ダウン初期→インパクト前→インパクト

→インパクト後→フォロー→フィニッシュ

分断してスイングのそれぞれの「位置」を書きましたが、実際のスイングでは全てつながっていますね?

どう始動したか?がその後に影響し、その後に影響しと言う具合に、全ての位置はその直前の位置の影響を受けているのです。

ですから「問題が発生している最初の点」を修正すれば、その後の問題が無くなっていくのです。

冒頭の悩みでは、

フック(ひっかけ)が出ることが、ダフリやトップの要因であり、ヘッドスピードが出ない要因ともなっているのです。

まずはフックの出ないシステムにスイングを修正すること。

そうすれば、ダフリやトップが減ります。左に行かなくなれば振り抜きが良くなりスピードも出て番手通りの距離も出せるでしょう。

1つ修正すれば全て解決です。

​自分のスイングの問題は、癖だということを理解しましょう。

癖だからいつでも出るのです。

ショットでも、アプローチでも、バンカーでも。

そしてミスショットの時は常に癖が出ています。

自分の癖を無くす方法を知り、新しい癖をつけること。

これが本当に上達するために必要なことなのです。​​​​

「日替わりメニューでの練習ではいけませんよ」byデビッド・レッドベター@Orland, Florida

おわり

*私も、レッドベターに自分のスイングをもっと早く修正して欲しかった。。。無駄に何年も過ごして悪い癖を完全に固めてしまう前に。。





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