
先日開催されたメジャー、全米プロゴルフ選手権。
今回勝ったのは、私と同級生(笑)のフィル・ミケルソン
7876y(par72)とメジャー史上最も距離の長い設定でした。
前回2012年にこのコースで開催された全米プロゴルフ選手権で優勝したロリー・マキロイは、距離の長さよりもグリーン周りの難しさを挙げていたようですが、勝ったのは特別なドライバーを用意して実践投入したミケルソンでした。
彼のドライバーの長さは、47.9インチでルールの限界ぎりぎりの長さでした。
1インチ(約2.5センチ)伸びると、その長さによるヘッドスピード増加に伴い、理論上は約5ヤード弱、飛距離が伸びると言われています。
45インチの一般的な長さのものと比べると、約15ヤード距離が伸ばせる計算です。
彼はこのドライバーを使って、ケプカやデシャンボーといった飛ばし屋よりも前に飛ばしていたホールもありました。
ここのところ調子を上げてきていた彼は、「また近いうちに勝てると思う」と言っていたようです。
実際にそれを実現し、更にはメジャー史上最年長での優勝という名誉まで付いてきて素晴らしいとしか言いようがありません。
距離を伸ばせば勝てるのか?と言えば、もちろんYesではありません。
ミケルソンのドライビングディスタンスは、計測した2ホールでは4日間で全体の15位に位置していました。
ですが、「曲がり幅が許容範囲内なら」という条件があるのであれば、セカンドで持つ番手が短くなる分とても有利になります。
ミケルソンが飛距離というものが今回の鍵になると読み、それを実行して勝ったことには、やはり真実が含まれているのです。
そうです。飛んだ方が圧倒的に有利だという。
ドライバーを長尺化すれば(伸ばせば)、誰でもその場でヘッドスピードを上げられるので、即座に飛距離を伸ばせる可能性があります。
今すぐ、スイングも変えずに15ヤードも飛んだら良いですよね?
セカンドで使う番手が1番手半は短く出来ます。
試す価値十分にアリです。
ただし、、、
実際のところは、アマチュアの場合クラブを長くすると上手く打てなくなる可能性が増すことの方が多いのです。
スライス気味の人は、スライスが大きくなり、プッシュアウト気味の人はよけいにプッシュして右に飛びます。
ダフリ気味の人はダフリが酷くなります。
右や左へと乱れ気味の人は、それらの度合いが大きくなります。
普段ボールが捕まってしまい、ややフック傾向の人は、シャフトが長くなることでややヘッドが遅れてきて上手く合う可能性があります。
もちろん、普段からまあまあ上手く打てている人は、ちょっとした工夫で使いこなせるはずです。
ミケルソンは、ロフトを5度(!!)に設定していたそうです。
キャロウェイの担当者によると、左用という事で、彼専用のドライバーを作成するのに1から設計し直しに近いくらいの作業だったようです。
ヘッドはEPIC SPEEDですが特注です。
さあでは長尺を使いこなすコツを紹介します。
これが出来ればあなたも明日から15yアップです。
1)体の回転と腕の動きの調和を取る
⇒それにはバックスイングでの無駄な腕、肘、手首の動きを減らすこと
*簡単にできる練習としては、「連続素振り」があります。
*あとは、すごく長い棒(池に落ちたボールを拾うやつ等)を振る
2)インパクトでクラブフェースが開いて当たらないようにする
⇒グリップの握り方の調整、インパクトゾーンでの腕の振りの調整、インパクトゾーンでの手首の位置の調整、ダウンスイングでの体の伸び上がりの軽減(前傾維持)
*グリップは一瞬で変更可能です
*いわゆる腕の返し、インパクトでの左手首の背屈、これらはクラブフェースを閉じる助けとなります
*ドローを目指さずにフェード(あるいはスライス)を打つことで前傾維持の助けになることがあります
さあ、すぐにでも飛距離を伸ばしたい人は中古ショップに長尺シャフトのドライバーを探しに走りましょう!!
試してみて、あまり曲がらずに打てそうならば本格的に採用する価値アリです。
追伸:
私の見解では、今回ミケルソンが勝てた要因はパッティングにあると思います。(間違っているかもしれませんので、その場合ご容赦を)
ティーショットで飛距離をかせぎ、グリーンオンさせる、あるいは外してもアプローチしやすい場所に外す。全体的に今までより短いクラブで打つことでそう言った効果が出て、パッティングの距離が縮まり、それによりカップインの確率を上げることが出来た。
それが勝因ではないかなと。
ですので、パットの調子が良くなくで決まっていなければ勝てなかっただろうと想像します。パットイズマネーですかね^^
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida