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vol.252 小さいスイング練習



今日は、ハーフスイングやショートスイング、ビジネスゾーンなどと呼ばれるフルスイングではないスイングでの練習に関してです。


こう言った小さいスイングの練習は、スイングを覚えるのに良いとされていますね。


なぜだか分かりますか?


私は、こう言った練習の良い点は以下に集約できると思います。


・(通常は)力まずできる


・動作が小さい(少ない)ことで、スイングのズレが少なくて済むので、ゴルフスイングで最も大切なインパクトゾーンを正せる可能性が、フルスイングよりも高い



ハーフスイングでも、ほぼ全力で打つ方がいらっしゃいますが、これでは練習の効果が薄れてしまいます。

スイングを小さくして、ただボールを打っていれば上手くなるという物ではないのです。



ゴルフに限らずですが、何か自分のやり方を変える時に、ほぼ全力でやって、はたしてうまく出来るのでしょうか?

難しいですよね。ほとんどの人には不可能だと思います。


不可能なことを達成しようとして莫大な時間を費やすのは効率が悪いですね。。


力まず、力を入れず、軽く、ゆっくりやってください。


そして、正しい動作を体感してください。

そうすれば、フルに振ってもできるようになります。



では小さなスイングで上手く練習するコツをお伝えします。

使うクラブは8番アイアンくらい。


1. 毎ショットごとに、セットアップ(グリップ、姿勢、バランス、ボール位置)を正しく作る


2. 体の回転の角度、位置、バランスを矯正する。

まず小さなスイングで正しい感覚をつかむこと。20ヤード程度のアプローチを打つくらいのスイングの大きさ、強さで大丈夫です。

この段階ではボールを打つ必要はありません。


3. 小さなスイングで前傾角度を維持して、正しく体を回転する方法を理解したら、腕と肘、手首の動かし方を矯正する。

これも初めは小さな動きで構いません。

だいたいクラブが地面と平行かそれよりも少し上がる程度の大きさでよいでしょう。

上手くできる人はハーフスイング(クラブが空を指すくらい)までにしても大丈夫です。


4. 低くティーアップしてやります。

体の回転運動がスイングのエンジンになっていること。

その時に、肘や手首など適切に動いていること。

「ダフリ、トップ、シャンクなどせずに、ほとんど真っすぐに飛ばせる」となったらハーフスイングくらいまで大きくします。


5. 小さなスイングはビジネスゾーンと呼ばれていますが、まずこの大きさでスイングして安定して上手く打てなければ、普通のスイングで安定して上手く打つのは難しいですから、できるまで継続しましょう。


*ダフリ、トップ、シャンクなどは体の前傾角度や上下、(つま先、かかと方向の)前後のバランスが崩れると出ます。


*スライスやフック、プッシュ、プル等方向のズレは、クラブフェースの向き、スイングの軌道の影響により出ます。



体が正しく回転すること、そしてそれに従って肘や手首が正しく位置していること


これができて初めて良いインパクトゾーンになっています。


自分が打ったボールをよ~く見ましょう。


そして、どうすればそれが、「右に行かなくなるのか?」「左に行かなくなるのか?」あるいは「ダフらなくなるのか?」「トップしなくなるのか?」「シャンクしなくなるのか?」を知り、矯正すること


やることは、


(必須準備)正しくセットアップを取り、


(1)体の回転運動、か、(2)腕や手首の動き、のどちらかを矯正する


だけです。


1、2日ではできません。1週間かかるかもしれませんし、1ヶ月あるいは半年かかるかもしれません。

時間がかかりますが、継続していればいつかは理解できて、正しい動きが身に付くでしょう。

こう言った練習の目的は、何度も繰り返し行うことで「正しい動作を癖にする」ことにあります。


当然ですが、間違ったことを継続すると、間違ったスイングが固まります。


小さなスイング練習をしようと思ったら、まずはキチンとしたプロに自分の動きをチェックしてもらいましょう。(どんなに上手くてもアマチュアはダメですし、型にはめようとするプロもダメです)



ほとんどの人は、何度か挑戦して、すぐにやめてしまいます。

地味ですし、効果が感じられるようになるまで「相当の覚悟と時間」が必要だからです。


しかしこれをやり切ったあかつきには、片山晋呉選手のように曲がらないインパクトゾーンが出来上がっていることに驚くでしょう。



ちなみに、ビジネスゾーンのレッスンを受けても小さなスイングはいいけれど、フルスイングにした途端にダメになる、というような経験者を何人も知っています。理由は、


完全に覚えきるまでやっていないこと


そして、教えるプロが大きなスイング(普通のフルスイング)の問題点を矯正する方法を知らないこと、が主な要因です。


普通に打った時に、どうすれば小さなスイングのような理想的なインパクトゾーンを獲得できるのか?これが分からないと普通にスイングした時の問題が減りませんから、結局、効果が出せないのです。


問題が少ない小さな動きで、ひたすら繰り返し練習をして完全に良いスイングを癖にする。


これが小さいスイングの目的です。

上手くできれば、これほど良い練習はありません。


自分に自信がない人は、誰か信頼できる人にアドバイスをもらう方が効率が良いです。

私の経験上、自力でやっている人の8割くらいの人は間違ってやっています。。。


「そんなこと勧めるなよ!」という声が聞こえてきそうです。いや聞こえます。


でも今日はこの練習方法をお勧めしたのではなく解説したのです。

ですから、今日の内容は単なる話題だと笑い飛ばしましょう^^


ゴルフにおいては何ごとも、「ローマは1日にしてならず」なのです。


正しい事を継続する


これが必要なこと。そのための「効率の良い視点」私がお届けしているのは、それなのです。


良い練習をしてください^^


今日も最後までお付き合いありがとうございました。


本当のナイスショットと安定したスコアアップのために

A.Ishida


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