
今日は、ボールに関するお話です。タイトルは関係ありません(笑)
あなたは、ボールにはこだわりがありますか?
こだわるタイプだと、
・普通に1流メーカーのブランドボールを買う
あるいは、
・それと同等品を工夫して安く買う
感じですね。
こだわらない人は、
・人からもらったボール
・とにかく安いもの
・飛ぶというから買ったもの
・ロストボール
等々、基本なんでもOKな人が多いです。
一般的には、上手い人ほどボールにこだわります。
今もしあなたが、ボールに無頓着だとしたら、あなたの技術レベルはあまり高くないでしょう。
ボールは基本的には、飛ぶボールとスピンがかかるボールに分けられます。
飛ぶボールはスピンがかかるボールと比較してスピンが少なくなり、スピンがかかるボールは、飛ぶボールと比較して飛距離性能に劣ります。
両者を得ることは難しいという事です。
(*もちろん両者の中間のものも存在します。スピン、飛距離のいずれも最大ではありませんが、両方そこそこでバランスが取れています)
よく「どのボールが良いのですか?」「どれを選べばいいか分かりません」ということを伺いますが、何を目的とするかによってどのタイプを選ぶかが決まります。
インターネットで検索してボール選びの記事を読むと、「自分のスイングや球筋の状況に合わせて、合ったものを選ぶと良いですよ」的なことが書かれています。
スライスの人は、飛ぶボールにすればスライスが減り、飛距離も伸びる
フック系の人はスピンがかかるボールならばバックスピンが増えてフックが減りボールの高さも出せるから良い
等と解説されている事が多いです。
しかしながら、グリーン上でボールを止めるには、スピンがかかるボールは必須です。
プロが飛ぶボール(ディスタンス系と言われています)を使わないのは、グリーンでボールを止めたいから、インテンショナルにボールを曲げたいから等の理由からです。
もし飛距離が40ヤード以上変わるならば、もしかしたらプロでも飛ぶボールを使う人が出てくるかもしれません。
現実には飛ぶボールとスピンがかかるボール(スピン系と言われています)の飛距離差は多く見てもせいぜい15ヤード程度です。
少しでも飛んだ方が良いと思っている方にしてみれば、15ヤードは大きいかもしれません。
でも仮に20ヤード以上飛んで、2番手短いクラブでグリーンを狙えるとして、そこからグリーンを狙う時に、ボールが止まらないことが想定されたらどうでしょう?
何かしらの工夫をしなくてはいけなくなります。
あるいは、グリーン周りでピンが比較的エッジから近くに立っている時に、ピンに寄せる時もそうです。
ピンに寄って1パットと寄らずに2パット。1打も違います。これが18ホール中に何回くらい、そう言う場面に出くわすでしょう?
ボギー以上が普通のスコアの方の場合、あまり気にならないかもしれませんが、常にパーを取ることを考えている平均スコアが90以下の人の場合、アプローチの度に1打ロスする可能性があるのは耐えられたものではありません。
ボールを転がすことは、自分でできますが、止めるためにはスピンが必須なのです。
もちろんスピンだけでは止まらない時は高さも出すのですが、普通に打ってボールが止まらない状況では、毎ショット「ロブショット」で打つことが必要になってしまいかねません。
と言うことで、良いスコアを出すためには、スピンがかかるタイプのボールは必須です。
メーカーその他、色々なことを配慮すると、自分に合ったボールを使えという事になりますが、スコアを出したければスピン系です。
ただボールをスピン系にしたからスコアが良くなるのかといえばNOですよ。
スピンがかかることは、ピンの近くに打つための1つの条件にすぎません。
そもそも上手く打てなければ、近くには寄りませんね(笑)
ではもう1歩突っ込んでみましょう。
90以下でプレーできる人よりも更に上級者になると、
スピンがかかり過ぎてしまい、ショートアイアンで打ったボールがグリーンに乗ってから手前に戻ってきてしまうことが出てきます。
プロのようにヘッドスピードがとても速い人は、その危険が更に大きくなります。ゴルフ中継などを見るとプロがバックスピンで戻していて、「すごいな~」と思うことがありますね。
意図していればよいですが、自分の想定以上にスピンがかかり過ぎてしまうとピンに寄らなくなってしまいますから、プロもそれは嫌がるのです。
スピン系のボールの中で、最もスピンがかかるタイプとそれよりも少しスピンが少ないタイプがある理由の1つは、それです。
ここまでくると完全に個性(プレースタイルやスイング)に合わせて選択するということになります。実際に打ってみてどうなるかによって、最適な物を選ぶということです。
もちろんプロの場合、スピンのコントロールをして、あまりバックスピンがかかり過ぎないように打つこともできます。
ただプロでもできる限りシンプルに、やることを少なくしてプレーしたいと思っているのです。
ゴルフのインパクトはわずか、1/2000秒。ほんの少しのミスがピンに寄らない致命傷となる可能性があるからこそ、調整しないで済むのであればそうしたいのです。
アマチュアは、プロはさぞ高度な技術を駆使しているのだろうと思っていますが、実際には、基本を極めているだけなのです。
ダフッたりトップせずに普通にインパクトすれば、バックスピンは自然とかかります。
誰が打ってもそうなのです。
ちなみに飛距離が出るタイプのボールを使ったら、プロでも低く出て止まるアプローチショットを打つことは難しいでしょう。
バンカーショットやアプローチで、スピンがかかって「ピタっと」止まり、ショートアイアンでバックスピンで戻るボールが打ちたければ、まずは、ボールをスピンタイプのものにしましょう。
バックスピンをかける為には、実はもう1つ大切な要素があります。
それはウェッジの溝です。溝が無いとスピンはかかりません。
だから上級者はウェッジにもこだわるのです。
ウェッジに関しては、また別の機会に。
ボールを選ぶのも楽しみの1つですから、是非良いボールを見つけて下さい。
そして、しっかりとスピンがかかるように練習しましょう^^
追伸:
プロも使うスピンタイプのボールは非常に優れていて良いのですが、安く買っても1球500円程度しますので、しょっちゅう無くす人はロストボールがお勧めです(笑)
追々伸:
今日の記事は「ボールにもこだわりましょう」という主旨ですが、100を切ることはどんなボールでも可能です。ボギーオンして2パットにスピンは不要だからです。
今日も最後までお付き合いいただき有難うございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida