
今日は、勘違いについてです。
「どんな?」と思いますね(^^;
今日私がお話する勘違いは、アドバイスを間違って解釈するという勘違いです。
レッスンを受けたりして誰かにアドバイスをもらった時に、違った主旨で理解してしまうことがあります。
今日のお話は、そんな勘違いしてませんか?と言う内容です。
勘違い、つまりアドバイスの主旨を間違って理解してしまうと、せっかくのアドバイスも有効に働かないどころか返って逆効果で悪くなってしまうことすらあるので、注意が必要です。
先日こんな事がありました。
練習場にいたら、近くでボールを打っていた女性(美人)が、当たらなく困っている風だったので、少しだけアドバイスをしてあげました。
もちろんその女性の美しさとアドバイスをする、しない、は関係ありませんよ。私は誰でも助けます。
私と女性の会話
石田
「右にしか飛ばなくて困ってますか?」
どうやっても右にしか飛ばない美人女性(以降はTさん)
「はい、そうなんです。。いつも右ばっかりで」
石田
「少しヒントを差し上げましょう。右に飛ぶ要因は2つあります。
1つは左手のグリップの握り方がズレているからです。
もう1つはスイングの軌道にあります。
まずは左手のグリップの握り方を「こう」変えましょう(具体的指導)。
そしてあなたのスイング軌道(アウトサイドインと言いますよ)の問題は、腰が右にスウェイしてしまうことが要因となっています。
腰が右に流れてしまい上手く回転できていないので、その代りに腕を必要以上に上の方に持ち上げてしまっているのです。
それが要因で振り下ろす位置が(アウトサイドに)ズレてしまっているのです。
ですので、軌道を修正するためには、腕の無駄な上がりを防ぐことが必要です。
そして腕の無駄な上がりを防ぐには、腰を右にスウェイさせるのではなく、
“回転することです”
“腰が右に行かないように” 後ろに回し込むような感じです。
ご自分のズボンの右のお尻のポケットを、誰かに左のお尻側に引っ張られているような感覚でやってみてください。
(*これが男性ならばお尻を触って、直接「こっちです!!」とやってあげるのですが、さすがに女性のお尻を触るわけにはいかないので、言葉だけで指導です)
Tさん
「こうですか?」
石田
「いや、もっとこうです」
Tさん
「こんな風に!!」
石田
「そうです、そうです!!
今のは、右に行かなかったですね?」
Tさん
「はい!ほんとですね!先生すごーい!!」
石田
「いや、それほどでも(*`・W・)>”」
Tさん
「ありがとうございます。これで練習します!」
それから、数週間後、再びあの美人Tさんとお目にかかりました。
石田(^^)
「Tさんこんにちは!調子はどうですか?」
Tさん
「それが、先生!先日コースに行ったんですが、はじめは上手く当たってたんですけど、だんだんと全然当たらなくなってきちゃって。。だから先生に言われた
“腰を止める” のはやめちゃいました・・」
石田の心の中
「止める!!! そんなこと言ったか??」
実際に言ったこと
「あ、そうでしたか。。 それで右には行かなくなりました?」
Tさん
「いや、やっぱり右に飛ぶんですけど、当たらないよりはマシだからとりあえずこれでやってます。。何がいけないんですかね??」
ノンフィクションドラマ終了。
さて、何が起こったのかと言うと、
Tさんは、私が言った「腰が右にスウェイしないように、回転させましょう」の
「右にスウェイしない=動かさない」という部分にフォーカスしてしまっていたのです。
私の意図は、どちらかというと「動かせ」(回転しろ)であったのに、なんと全く逆の意味にとらえていたTさん。
これが今日の主題「勘違い」です。
Tさんのスイングの問題は、腰が回らないことが要因でスウェイしていた事なので、問題解決には、もっと腰を回転させることが必要なのに、止めようとしていたのです!!
Tさんの場合は、腰を止めることは問題を助長してしまうのです。
だから彼女は全く当たらなくなってしまったのです。
レッスンを受けていただいている方でも、こういう事が起こりえると思います。
こちらが意図していること、それをキチンと意図通りに理解していただくこと。
単純なことですが、とても難しい面があります。
人は皆、頭の中にあることが異なります。
同じ物事も、視点が違えば、見え方が異なっているものです。
私も自分のフィルターを通して生徒さんの言葉を聞いているのです。
そういう事は可能な限り排除して、公平で、冷静で、客観的な視点をもたなくてはいけないと、常日頃こころがけていても、起こりえるのです。
よくある勘違いは、腕や手首の動かし方を修正する時に起こります。
例えば、手首を曲げる方向がズレていて、それを正したいのですが、手首を今までと異なった方向へ曲げようとして、練習をし始めると腕自体を動かしたり、上げたりして“腕で”正しい位置に持っていこうとしてしまうのです。
そもそもスイングとは腕で行うものではなく、体の回転が主役となって行う物なのです。
腕は胴体の回転に運ばれているだけで、その時に曲がる手首の方向を修正したいのであって、腕を動かしたいわけではいないのです。
しかしながら腕や手首の使い方を修正するように練習すると、多くの人がそれを“腕や手で”やろうとしてしまうのです。これでは本末転倒です。
こういった例は他にもあります。
いずれにせよ、時間をかけてキチンと説明して、その練習の主旨をキチンと理解してもらえるように努めるしかないのです。
もしあなたが何かのアドバイスに取り組んでいてなかなか上手く行かないとしたら、もしかしたら「勘違い」しているかもしれません。
そんな場合は、1度アドバイスをくれた人にじっくりと話しを聞いてみるのもいいですね。
主旨を正しく理解できれば、上達の速度も早まりますので。
それでは、今週も1週間頑張っていきましょう。
今日も最後までお付き合いありがとうございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida
追伸:
私の勘違い=美人に好かれている
→おっさんのことは眼中にない。
単に真っすぐ飛ぶから嬉しいだけ!(笑)