
今日は、良いスコアを出すために良いスイングが必要なのか?と言うことについて記します。
現状のレベルが平均80台でも、100前後でもあまり大きな違いはありません。
*極度のプレッシャーのかかった中、バーディーを量産する必要があるツアープロレベルでは、間違いなく安定した良いスイングが必要です。
多くの人は、レッスンを受けたり、YouTubeを見て自分で練習をして、ミスを減らして良いショットを打とうとスイングを調整しています。
そう言う方法でスコアが減っているならば、良いことに取り組めているので、そのままやりましょう。
もしスイング調整していても、スコアが良くなっていないのならば、やり方や取り組み方を変えた方が早く結果が出せるかもしれません。
仮に良いスイングをして、良いショットを打ったとしても、3パットしたり、アプローチをミスればすぐにスコアを落とします。
逆に変なスイングでも、なんとか次に打てるところに行って、アプローチを決めればパーです。
プレーしていて、こう言うことがあると、スイングを変える意味ってあるの??と思ってしまう時さえありますね(笑)
スコアを良くするためには、良いスイングではなくても、大きなミスさえ出なければよいのです。
現状のスコアが、
90台後半から100以上打つならば、ボールにまともに当たりさえすれば今よりもスコアが良くできます。(逆に言えば、ちゃんと当たらないことが頻発するからスコアが悪くなるのです)
アプローチショットやバンカーショットも、とりあえずボールをグリーンに飛ばせればよいだけです。ピンを狙う必要さえありません。
(3パットしないという条件は付きますよ)
80台後半から90台中盤ならば、OB、池、林、シャンク、ひどいダフリ、猛烈なトップ、など大きなミスが頻発さえしないように出来れば、アプローチ、パットを決めて寄せワンをいくつか取れば80台前半が出せます。
(これも3パット頻発しないことが条件です)
70台後半から80台中盤ならば、綺麗な球筋でなくても、一定性があれば仮にそれがスライスでも構いません。
斜面やラフなどに関わらず大きなミスを出さずに、たいていのショットを無難に打ち(例えば予定通りのスライスをいつも打つという事です)、短いクラブで打てるホールでパーオンさせて、チッピングでいくつか寄せワンを取りさえすれば、70台が出せます。
(3パットは、やはりスコアを落としますから、1回くらいにしなくてはいけませんが)
いずれにせよショートゲームがお粗末では決して良いスコアは出せませんが、今日の主旨はそれではないので、この点は書きません。
もしあなたが、スイングの事を一切何も考えずにボールを打った時に、スコアを乱すような大きなミスがあまり出ないのであれば、スイングの調整よりもショートゲームの向上やプレー回数の確保に努めた方が良いでしょう。
→このようなレベルの人の場合、良いスイングになろうと努力する時間が無駄になる可能性があります。間違った箇所の修正は、時間の浪費になるからです。
もしあなたが、スイングの事を一切考えずにボールを打った時に、だいたいマトモだけれど、たまにスコアを乱すであろう大きなミスが出てしまうならば、ほんの少しだけイメージを変えてスイングして自分の問題を少なくできるように練習するだけで、良いスコアを出せるようになる可能性があります。
→このようなレベルの人も、スイング修正をするときに間違った練習をすると「いつまで経っても変わらない」となってしまう可能性があり、その場合スイング修正は時間の浪費になります。
もしあなたが、スイングの事を一切考えずにボールを打った時に、ほぼミスショット、あるいはかなりの頻度でミスになってしまうならば、それはスイングを根本的に変えた方が良いでしょう。
→ただしこの場合も、取り組み方が間違っていると、何をやっても改善しなくなりますから、その場合、レッスンなど受けるのをやめて、ひたすらたくさん経験を積んだ方が良いかもしれません。
実際のところ良い時もあるけれど、ダメな時もある。もっと安定して良い状態になりたい。
だから「スイングを良くする」という様になっているのが普通ですね。
そして、色々と細かい部分に入り込んでいき、トップが、ダウンが、切り返しが、インパクトが、フォローがとなっていくのです。
例えば、ミスした時にたいてい左へ飛ぶとしましょう。
その場合、アドレスでクラブフェースを開いてからグリップして打てば、左には飛ばなくなりますね?
反対にいつもスライスだとしても、アドレスでクラブフェースを閉じてからグリップして打てば、右には飛ばなくなります。
良いスイングにしなくてもミスを減らすことは、可能なのです。
「?」と言う方、クラブフェースは必ずスクエアにしなくてはいけないとルールブックには書いてありませんよ(笑)
そして、どちらか一方にしか曲がらないならば、クラブフェースに当てさえすれば、たいていのレベルで良いスコアを出すことができるはずです。
ボールを曲げて打つ方法、例えばインテンショナルフェードボールを打つ方法は、ショットを安定してコントロールするための1つの良い方法です。
理由はここでは述べませんが、アウトサイドイン軌道の人、インサイドアウト軌道の人、いずれも軌道に問題があり、ショットが不安定な場合は、このショットを打つことで大きなミスを無くすことが出来るのです。
球を曲げるのは自分には無理だと思わない事。本当に誰にでもできます。
*ただしフェードでコントロールしようとする場合、自分自身が出せる最大の飛距離は、あきらめる必要があります。
インテンショナルドローボールでショットを安定させられれば、飛距離をロスしなくてすみますが、フェードボールをコントロールするよりも難易度がだいぶ上がります。
こういったボールを曲げて打つ方法は、間違って練習してなかなかスイングが良くならない、結果スコアも良くならない、
という状態と比べると、かなり短い時間でショットを狙った方向へ打つ感覚を身につけることが出来るようになるものです。
当然スコアもアップしてくることになります。
さて、良いスコアを出すのに良いスイングが必要か?
ですが、何を良いスイングとするか?によって変わりますが、
私は、以下のように考えます。
そもそもスイングのことを何も考えずに目標を狙って打った時に、「スコアを乱すようなミスショットがあまり出ない」方は、自分を信じて、長所を伸ばすようにしていくこと。
今の自分のスイングで向上した方が、スコアは悪くならないと思います。
ただし、安定してパープレー前後からアンダーパーを出したいのであれば、良いスイングが必要になってくるでしょう。
スコアが90以上の方(100でも130でも)
→良いスイングを身につけることは、将来的には必要になるかもしれませんが、当面は大きく曲がるスライス、フックやシャンクを出さずに、なおかつダフリトップが頻発しないスイングの方法を知り、それを実践すること。クラブフェースをボールに当てられるようにさえなれば良いのです。
それで、ショートゲームさえマトモならば、90が切れるようになります。
ですから、レッスンなど受けずに自分で練習するならば良いスイングよりも、良いショットを目指して練習して下さい。
スコアが90以下の方
→ショットを目標に打てる確率を高められるように自分のスイングを変えずにそれを極める。
あるいはレッスンなどを受けて問題点を改善して“良いスイングを身につける”
どちらでも向上の可能性はあります。
“良いスイング”を身につけた方が、安定度は増しますし、本質的な向上につながりますが、継続的な努力は欠かせません。
「とりあえずスイングはどうでもいいから、スコアがたまに良くなればいいや」と言うならば、良いスイングは要りません(笑)。
結論
良いスイングじゃなくても良いスコアは出せます。
たまには良いスコアが出せるけれど、もっと更に向上し、本質的に安定したいのであれば、良いスイングは必要です。
自分のスイングを自分で調整して、ショットをコントロールすることができるのならば、良いスイングは不要です。
出来ないならば、良いスイングが必要です。
微妙な答えですが、ご理解いただけましたでしょうか?
よく分からない、あるいは質問など有る方は遠慮なく送ってください。
自力で取り組むのは難しい、無理、もっと早く上達したいと言う方は、レッスンにお越しください(^^)
本日も最後までお付き合い、ありがとうございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida