
今日は最近YouTube等で流行っているシャロ―イングについて
最近お目にかかった方に「意識した方がいいですか?」と聞かれたのでYouTubeを見ている方は気になっているのだろうと思い回答を記します。
以前にも少し触れましたが、そもそもこのシャロ―イング(ダウンスイングのクラブの角度をシャロ―(浅い角度)にして振り下ろすこと)は、我々レッドベターゴルフアカデミーでは、30年以上前から当然の事として取り組んでいます。
ですから私としては、「何を今さら騒いでいるんだ」としか思えないのであまり気にしていないのですが、あまりにも「シャロ―イング」と言う言葉を聞くので、「皆気になってるんだな~」と改めて驚いているところです。
もっと驚くことにツアープロやティーチングプロでも今さらの人がいることです。
「そんなことだから世界で活躍できるプロが出てこないんだよ!!」と毒を吐く私。。
私の個人的な見解はどうでもいいですね(笑)
さてまずあなたは、シャローイングはなぜ大切か分かりますか?
簡単に言うと、ダウンスイングの初期にクラブが “正しく” シャローな位置になると理想的な体の態勢、クラブのプレーンでインパクト出来るようになるからです。
つまり、それができれば良いインパクトが取れるってことで、安定してうまく打てるってことです。
そもそも良いインパクトって?
と思いますか?この点は、また別の機会に。
PGAツアーの多くの選手は、ダウンでクラブがシャローになっています。
活躍している選手がそうなっているので、「これは大切だよ」となっているわけですが、実際のところ
「どうすれば、そうなるのか?」
と言う部分が、どのYouTubeを見ても、まったくもってイケてません(笑)
ダウンがシャローになっているプロでも、なぜそうなっているのか?
は、意外と分かっていなかったりします。
「たまたまそうなってるけど、どうしてそうなっているのかは分かりません」と言うプロもたくさんいるのです。
私のレッスンを受けていただいている方は、私から「もっとシャロ―に振り下ろせ!」とは1度も言われたことがありませんね?
それが最も大切で目指していることであるのにも関わらずです。
なぜでしょう?
クラブがシャロ―になるのは、意図してそうするからではないからです。
クラブがシャロ―になるのは、結果なのです。
つまり、良い動きをすれば結果的にシャロ―な位置が達成されるのです。
そしてその「良い動き」とはほとんどの場合、ダウンスイングではなく、バックスイングなのです。
もちろんダウンの動作を修正しないとシャローイングしない場合もありますが、それでもまずはバックスイングを修正しなくてはなりません。
そもそもダウンスイングがシャロ―にならない要因は、ほとんどがバックスイングにあるからです。
もしこれを読んでいただいている方で、シャローイングしようと一生懸命頑張っている方がいたら、まずはアドレスやバックスイングの点検をすることをお勧めします。
問題のあるバックスイングはトップの位置をズラします。
ズレたトップから無理やりシャローイングすることも不可能ではありませんが、それをたった1度しか打てないコースで再現性高く行うことができるでしょうか?
たまたま数球良いショットが打てるかもしれませんが、18ホール通して安定して大きなミスショットを出さずにプレーすることは難しいでしょう。
インパクトはわずか1/2000秒しかありません。
無理やり作ったシャローイングでは、決して満足いく結果は望めないのです。
最も良くないやり方は、なかなかシャローイングしないからと
「当たらなくてもいいから、もっと極端に寝かせて下して」
という方法です。
意識してできないのは、意識が足りないからではありません。
別のところに問題があるからです。
指導者の知識不足は、無駄な練習や方法を生み出します。
YouTubeで公開しているから「正しい方法」とは限らないのです。
シャローイングは無視しましょう。
それよりも、もっとあなた自身のスイングのシャローイングを妨げている部分の改善に取り組むことです。
それがあなたのダウンスイングを最短でシャロ―にさせる最も良い方法なのです。
ヒント:シャロ―イングには重力が関わっています。そして立ったものは寝やすくなります。これはつまりA Swingのシステムです。
今日も最後までお付き合い、ありがとうございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida