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vol.214 イメージを生かす



今日は、スイングの感覚、イメージについて記しましょう。


なんとなく良いイメージがする

こんな感覚だと良い


根拠がよく分からなくても、

「なんとなくこんな風にスイングすると自分には良い感覚がする」

「実際に良いショットが出る」

あるいは、

「大ミスはしない」

。。。


というのは、誰にでもあるものですね。


誰でも何かをイメージすれば、スイングにその通りの影響が出ます。


良いイメージは、スイング軌道などに良い影響を与えるので、良い効果が出るのです。


ゴルフスイングのインパクトはわずか1/2000秒


ほんの一瞬だからゆえに、微妙に変化が出るだけでも良いショットを打てるようになるのです。


ただし、こういったイメージやフィーリングで良いショットを出せる可能性があるのは、インパクトゾーンでのスイング軌道やクラブフェースの位置のズレが少ない場合のみです。


普通にスイングして、ミスショットの方が多いような場合には、イメージを持つことで上手く打てるような効果も薄くなりますし、何をイメージしても変わらない、つまり当たらないという可能性の方が高いものです。


感覚的な、あるいはイメージでの変化は微妙な変化ですから、大幅にズレていたら修正効果が薄いという事です。


ですから、イメージやフィーリングを生かせるのは中級者から上級者と言うのが一般的です。


そもそもちゃんと当たらない人は、イメージやフィーリング以上に具体的な修正ポイントを意識した方が良いでしょう。


例えばミスしてボールが右に飛ぶ場合、スイング軌道がアウトサイドイン、あるいはクラブフェースが開いているわけですが、何かしらのイメージでクラブフェースが閉じて当たるような感覚で振れば、右へのミスは減るわけです。


しかし実際には、グリップを修正する等具体的にクラブフェースが閉じて当たる状態にしてあげれば再現性も高くなり、「イメージでなんとか右に行かせない」ような方法よりは確率を上げることができるでしょう。


ゴルフボールの飛び具合と言うのは、物理的な法則に基づいているので、どんな振り方をしてもクラブフェースが開けば右にしか飛ばないのです。


イメージやフィーリングで修正する場合も、具体的な動作の変更をする場合も、いずれにせよスイングに物理的な変化を起こしてインパクトを変えることが必要なのです。


プロのようなズレの少ないスイングであれば、良いイメージを持ったり、トラックマン等でズレを知り、それを「もう少しこういう風に当てる」という対処をしても一定の効果を出すことはできるでしょう。


しかし、ほとんど人にとっては、良いイメージやフィーリングでスイングするよりも、具体的なスイングのズレを正しく把握し、正しい対処を取ることでスイング修正をした方が、再現性が上がり、良いショットを打てる可能性は増すのです。


1度しか打てないプレー中でさえも、具体的な修正ポイントを1つ意識してやった方が上手くプレーできる可能性があるものです。


ただし、そう言った技術的な修正は、もし仮にそのポイントが間違っていた場合は、全くといっていいほど効果が出せません。

そうなってしまうと「コースでは技術的なことは気にせずに感覚を大切に」となります。


自分の急所を完全についた修正であれば、必ず1度しか打てないコースでも大きなミスショットを出さずにプレーをすることが可能です。それができれば、方向性、飛距離共に向上できる可能性すらあるのです。



良いショットを打つには、どのような方法であれ、インパクトに物理的な「良い」変化を起こすことです。


究極の理想は、「何も考えずに」スイングしてプレーすることですが、考えずに打つこと自体は簡単なのですが、それで良いショットを打てるようになるには、ものすごい練習量が求められます。


プロのように1日中ゴルフに時間を費やせればよいですが、そうじゃないアマチュアの場合は、自分にとって最も効果的な修正を手に入れることです。



フィーリングや感覚的なものであっても、具体的な修正ポイントであってもどちらでもいいので、「こうすれば上手く打てる」という方法を早く見つけてください。


それらが、しょっちゅう変わっている状態は「その場しのぎ」ですので、安定して上手く打つことはほぼ無理ですが、いつも同じポイントであるのであれば、“本当のコツ”である可能性が高いですので、それを大切にして取り組んで行きましょう。



1度しか打てないプレーでできることには限界があります。


良い感覚やイメージを生かすには、他のことは一切考えない事です。


スムーズさ

リラックス


これらがフィーリングを生かすための大切なコツですので、感覚的なコツやイメージでプレーする場合、とにかく強く「良いイメージ」を描いて、それ以外のことは一切考えないこと


そうすれば、自分の能力を最大に発揮することができるでしょう。



ちなみに、


技術を修正して、イメージ(フィーリング)を生かす


これ最強です。


本質的な向上を目指す方は、是非これに向かって取り組んで下さい。



では今週もお付き合いありがとうございました。


本当のナイスショットと安定したスコアアップのために

A.Ishida


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