
今日は、ミスショットの出る仕組みを知り、それを減らすためにどうすれば良いのかを学びましょう。
まず、色々なミスが出ても、スイングがバラバラになっていて、色々なスイングになっているわけではない、という事を理解してください。
上級者の中には理解している人もいるでしょうが、自分のスイングの「型」は、いつも一緒なのです。
従って、スイング軌道やクラブフェースの位置は、バックスイングからトップまで、そしてトップからダウンの初動くらいまでは、たいていは、いつも同じような位置にあるのです。
色々なミスが出ると言うことは、インパクトは一定していないわけですが、だからと言ってそこまでの過程もバラバラと言うわけではないのです。
私は約20年レッスンをしてきて5000人以上は見ていますが、ほとんどの人の場合、ダウンの初動までは同じように動いています。
そして、それ以降に問題が顕著になります。
ダウンの初動の時のスイング軌道やクラブフェースの位置のズレがあると、そのまま単純に「前傾を維持して(体の位置を変えずに)インパクト」
と言うふうに動くと、ボールに当たらない、あるいはショットが大きく曲がってしまいます。(軌道やクラブフェースの向きがズレていたら曲がるのは当然ですね?)
そこで、人間の本能が働きます
これでは、
「当たらん!!」
「曲がる!!」
と言う具合です。
結果として、
1)体を起こす
2)後にのけぞる
3)肘が引ける
4)体重が移動しない
5)振り抜けない
6)手首をリリースする
7)腕が返らない
8)体が突っ込む
9)腰が引ける
10)バランスを崩す
11)振り遅れる
12)下半身が止まる
その他。。。
という様にして打つしかなくなってしまうのです。
これは、初心者の時から誰にでも起こっている現象で、練習することで「自分のズレを何とか修正してボールに当てる」ようにして成長(??)していくのです。
この「何とか修正して」が上手くできる人が上手い人、できない人がそうじゃない人
というのが一般的なゴルファーのありようです。
ですから、
上手い人=スイングが良い人
ではないのです。
この「何とか修正して」打つ状態の「修正」を減らし、動作を単純にすることで、再現性を上げましょう
と言うのが、ミスを少なくするスイング修正の主旨です。
ミスを減らすには、インパクトをシンプルにしミスが出づらい動きに変えることですね。
そして、その為にはインパクト前つまり「ダウンの初動」を改善することが必要です
ではダウンの初動を改善するには?
レッスンを受けたことのある方ならお分かりですね?
トップまでの動き、つまりバックスイングを改善することです。
そしてそのためには、良いセットアップも必要ですね。
こうして見ると特別難しいことではありませんが、いざボールを打つと、打つことに夢中になってしまい、セットアップのことなど忘れてしまいがちです。
適当にグリップして、悪い姿勢で打ちまくる
「なかなか上手く打てないな。。」
こういうスタイルは避けたいものです。
ミスショットを減らすには、良いセットアップを作り、バックスイングを正すことです
もちろんダウンやインパクトの動作自体がズレている人もいますので、そういう人はインパクトゾーンの練習も必要です。
しかしながら、9割くらいの人はまずはバックスイングを正すことです。それにより必ず大きなミスが減ってくるからです。
良い準備を取ってミスを減らして行きましょう!
今週も最後までお付き合いありがとうございました。
まだまだコロナの影響がありますので、ご自愛下さい。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida