top of page

vol.179 飛距離を伸ばす!



もっと飛ばしたい!!


ゴルファー永遠の願いです。


300y飛ぶ人に、

「どうやって飛ばしているの?」


と聞くと、


たいていは「普通に振っているだけ」という答えが返ってきます。

飛距離が出る人も、飛ばそうとして力を入れて飛ばしているのではないという事です。



そもそもの飛距離は、短距離走に似ていて「もともとの素質」に負う部分が多いものです。


ですから自分の能力以上の飛距離を出すことは出来ません。


一般的な傾向として、飛んでいる人、上手い人(プロ、トップアマ、学生などの上級者)は力をロス無く伝えています。

つまりその人の能力の限界近くまで飛距離を出せていると言うことです。

女子プロのドライバーなどもそうですね。

理論上の最大飛距離の近くまで出ています。



それに反して、アマチュアで飛ばないと思っている方のほとんどが自分の出せる最大飛距離とは程遠い状態でプレーしています。


こうして考えてみると、飛距離とショットの質は比例しているとも言えますね。



もっと飛ばせるようになれば、もっとスイング(スコア)も良くなる


もっとスイングが良くなれば、もっと飛ばせるようになる



こう考えると希望が出てきます。



では、どうしたら飛ばせるようになるのでしょう?



1)女子プロに学ぶ点は、スイング軌道です。


ややインサイドアウト軌道で、少しだけアッパーブローに打つ事。

スイング軌道がアウトサイドインになると、インパクトが減速気味になるし、無駄なスピンも増えて飛ばなくなります。


ティーアップをいつもより高めにして、目標の右を向いて構え、クラブフェースを閉じてからグリップして打ってみましょう。

ややアッパーブローのイメージですが、実際に上に向かって振ろうとすると上手く打てなくなる可能性がありますので、ボール位置を少し左にして右脚体重のまま振り抜くようなイメージにするとよいでしょう。


ドローが出れば飛距離アップです。

ただし、普段良いショットがドローの人にはあまり効果はありません。


ドライバーが不安定で右へのミスが多くて、たまに左にひっかけるというような典型的なアウトサイドイン軌道の方には効果を発揮します。



2)男子プロに学ぶ点は、力の蓄積と解放です。


・体の回転が不足している人は、もっと大きく回転すること、下半身も回して構いません


・ひねりが不足している人は、両足をしっかりと踏ん張って、左腕を出来るだけ伸ばす様(上方ではなく体の右側かつ後方へ)にして、背中の左サイドの筋肉を伸ばしましょう


・飛ばそうと力んで上半身から打ちに行ってしまう人は、下半身のリードでダウンスイングをしてみましょう。



他には


3)そもそものスピードをつけるために全力で素振りをするのも良いです。野球のバットなどの重たい物を振る、とても軽い物を出来る限り早く振る、などを組み合わせてやるのがおススメの様です。

普段から”早くスイングする”ことを癖にしておくと、自然とスピードが出るようになります。


4)弾道測定器

トラックマンをはじめとする弾道測定器を使うのも良い方法です。実際の飛距離が細かい数字で出てくると、どういう状態の時に飛距離が出るのか?が一目瞭然なので、無駄なことをしなくて良くなります。



飛ばないと感じている人のほとんどがスピード不足ではなく、上手く打てていないことが問題です。

スピード不足か上手く打てていないかの判断は簡単です。

スコアが悪ければ上手く打てていないのです。


80前後のスコアが出ていれば、まあまあなボールのとらえ方が出来ていると判断できます。

ただその位のスコアの方でも、スイングの効率が良くなればもっと飛距離が伸びる可能性が高いものです。



5)最近は、ドラコンのプロから習って飛距離アップするというレッスンもあります。

これも1つの良い方法です。

曲がりを少なくすることは難しいかもしれませんが、飛距離アップをどうしても果たしたい人は、試す価値はあるでしょう。



6)筋力アップも1つの方法かもしれません。(これは私の専門ではないので専門家にゆだねます)


7)体重が重たい事は、効率よく力を出すために有利に働く要素だと言えます。



8)柔軟性も、それがあればスピードを出す要素につながります。



9)1番簡単な飛距離アップ術は、クラブを長くすることです。ルールの限界まで伸ばせば誰でもすぐに10y以上飛距離アップできます。


ただし以前にも書きましたが、芯に当たらなくては全く飛びません。


同じヘッドスピードでも、芯に当たるかそうじゃないかで30y以上飛距離は変わるのです。


スコアを良くするために飛距離を伸ばしたいと考えている方は、まずは毎回安定して良い軌道でスイングし、芯に当てて自分自身の最大飛距離を安定して出せるように努めることをおススメします。


飛ばそうとすると強く打つことにつながりますが、そうなるとアメリカツアーに行って色々迷って結局活躍できずに日本に帰ってくるプロと同じ道をたどることになります。


飛距離は、出た方が圧倒的に有利になることは間違いありません。トッププロの世界ではなおさら飛距離が大切な要素にはなります。


ただし、アマチュアは飛ばそうとせずに”勝手に飛んじゃう”ようになる事を目指すべきです。


そうしないと、仮に飛ぶようになったとしても、確率が著しく下がり、「飛んでも曲がる」状態になってゴルフがおかしくなってしまうでしょう。


クレバーに飛ばしましょう!!



ではまた来週



追伸:

昨日もインドアのシミュレータで、マン振りしてどれだけ飛ばせるかを試して汗を流した石田でした。。。





本当のナイスショットと安定したスコアアップのために

A.Ishida



bottom of page