
台風の被害にあわれた方の1日も早い回復を祈念致します。
今日は、なかなかゴルフが上手くならない取り組み方について記してみます。
「あっ、私のことだ!」と思っても怒らず、冷静になって読んでみてください。
なかなかゴルフが上手くならないのは、才能や能力が無いからではなく、正しい方法を知らない、取り組み方が間違っているだけなのです。
ですから、正しい方法を知って、正しく取り組めば「誰でも、必ず上達できる」ものです。
「これでは上達が難しいかな?」という取り組みとしては、
1、プレーの予約は定期的に入れるのに、練習のための時間は確保しない
2、上手い友人や先輩など素人にアドバイスをもらう
3、アドバイスをもらう人の言っていることを自分の考え方のフィルターを通して解釈し、自分流のやり方でやろうとする
4、週1回、練習場へ行けば「練習している」と思っている
5、YouTubeなど様々な情報源からヒントを得ようとして、常に違ったことを試している
6、色々なレッスンプロに習う
7、自分の考え方や方法論を絶対的に信じていて、それに固執している
8、道具、メンタル、フィジカル、経験量など技術以外の部分に逃げる
9、本格的に変わらなくてもいい。少し良くなればOKと思っている。自分のスイングを変えずに、あるいは生かして上手くなりたいと思っている
では順番に中身をチェックしていきましょう。
1
プレーと言うのは実戦であり、技術の向上を果たすための物ではなく、持っている技術が確かなものなのか確認するためのものです。
いくらプレーしてもミスは無くなりません。
たくさんプレーしていると良い時も出てきますが、それは上達したのではなく、単にたまたま良いのが出ただけです。
つまり偶然です。
もちろんミスを修正し、上手く打てるようになることもありますが、「意識」を忘れたらミスショットです。忘れないようになるためには、練習で繰り返す必要があるのです。
→たくさんプレーするのならば、回数を少し減らしてでもその分を練習に回しましょう。
2
どんなにプレーが上手くても、素人ではスイングを修正するための適切な判断を下すのは難しいものです。
もし上手く行ったとしたら偶然スイングが似ていたか、単なるラッキーの可能性が高いものです。
その効力もその場限りのことが多いでしょう。
素人の指導は(実はプロでもそれがほとんどですが)、「自分がそれで上手く打てる」ことを指導するか、「気になるおかしな点を治せ」という方法だからです。
→タイガーウッズは、なぜコーチをつけるのでしょう?本当に上達したければプロに教えを請いましょう
3
アドバイスをもらっても「とりあえず言われた通りやってみる」ことをせずに、自分なりの方法に変えてやろうとする。
ミックスしたら効果が半減してしまいます。
もし言われた通りやって上手くいかないのならば、「言われた通りやると、こんな感じがしてうまく行かない」と訴えましょう。
そのうえで「ではこうしましょう」とか「もう少しこうして」など多少のアレンジを加えてもらうか、自分の「誤解」を取り除いて再度取り組んでみましょう。
→自分流でうまく行かない時は、別の視点を試すことを恐れないでください。
アドバイスをもらったら自分の考えは挟まずに言われた通り実践してみることです。
4
「1週間に1回は練習場に行っています」
と言う方がいらっしゃいますが、うまく出来ないことを向上させようとして週に1回だけそれに取り組んでも、向上するのは難しいのではないでしょうか?
→練習場に行けなくても、修正したい、身につけたいテーマは、できるまで毎日自宅で取り組むことをおススメします。
5
自分にとって本当に必要なことに取り組まない限りは、どれだけやっても効果は出ません。
色々やれば、偶然上手くいくこともありますが、1度しか打てないコースでは安定して良いショットを出すことはできません。
→万人向けのポイント(一般論)ではなく、自分専用のポイントで取り組みましょう
6
全てのレッスンプロが、素晴らしければこれでも上達できます。誰もが同じことを指摘するからです。
しかし、色々なプロに習ったら、色々なアドバイスをもらうのが普通でしょう。
それではその場では良いかもしれませんが、本当にそれで上達できるのか?といえば、難しいと思います。
1人の人のスイングの問題はいつも同じ点なのです。
ですからいつも同じ事に取り組まなくてはいけませんが、違う人から違うアドバイスをもらい続けても、その場限りの偶然のナイスショットを繰り返すだけで、本質的な向上は難しいでしょう。
また、クラブがアウトサイドから下りているからスライスする。
「もっとインサイドから下ろせ!」
と言うように、できない事を単に「意識してやらせる」ような指導のプロにアドバイスをしてもらっても変化には乏しく、上達は難しいでしょう。
→「できないこと」を「どうしたらできるようになるのか?」を指示してくれる信頼できるプロ、1人だけに習いましょう。
もしそれでダメならば別のプロに変えれば良いのです。その時もまた、しばらくはプロを変えずに1人からアドバイスをもらいましょう。
7
まれに私に、「スイングをこうすると良いですよ」「この方法は上手く行きません」などアドバイスを下さる方がいらっしゃいます。
ご意見はありがたく頂戴しますが、たった1人の個人の見解はあくまでその方独自の見解であり、他の人にも通じるものではないのです。
→自分の経験したことの何十倍、何百倍の経験と知識を持っている人の意見を素直に聞いた方が結果としては、早く向上するものです。
プロとは言えないプロがまん延しているのが問題なのは理解しています。1度プロに習って、良くない経験をした人は、よーく吟味すれば本当のプロがいますので、そういう人に習ってみましょう。
そうすれば自己流でやるよりも何倍も早く上達できるでしょう。
8
何かに取り組んで、それを身につけるのは、とても労力がかかるし、根気が求められます。
正しく、丁寧に実行しないと効果が出ないので、他の面が良くないのでは?と考えたくなるのも理解できます。
あるいはお金を払えばすむものは楽なので取り組みやすいですね。
道具、メンタル、フィジカル、経験、全て大切で、誰もが取り組むべきことです。
しかしながら、どんなにそれらを向上させても、スライス、フック、ダフリ、トップ、シャンクなどミスショットは無くなりません。
上手く行かないのは、別の部分に問題があるからではなくスイングの問題であり「取り組み方が間違っているから」です。
→効果の出せる練習方法を知って、技術を向上させミスを減らし良いショットを増やしましょう。そしてその
”持てる技術を最大限効果的に発揮するために”、
道具、メンタル、フィジカル、経験量を有効に生かしていきましょう。
注(道具やメンタル、フィジカルなど全てどうでもよいから無視しろとは言っていませんよ。その辺を勘違いする人がいますので念のため書いておきますが。どれも大切なことだと書いていますね? 文章も読む人の解釈によってどうしても誤解が生まれます。私が何を意図しているのか?それを考えてみてください。)
9
少しだけ、調整してミスが出なくなってくれれば良い。自分の感覚を変えたくない。そういう人もいますね。悪いことではありません。
それで本質的に改善できるのであれば、どんなにか幸せか。。
しかしこれは、感覚が超人的に優れている人にのみ、通用する方法です。
私も、スイングをほんの少しだけ変えてもショットの質が大きく変わることは、理解しています。
「ちょっとした感覚の変化」「自分を生かして」良いショットを出すことが不可能ではないですし、良いショットを出す方法も知っています。
しかし、緊張した場面、自分の感覚が違ったり、調子が悪くなってきた時、何かがズレてしまった時、その他いろいろな状況において、ほんの少し自分がうまくコントロールできない場面では、その微妙なヒントが全く生かせなくなってしまう時があるのです。
90を切れば良い
というようなレベルを求めていれば何の問題もありません。
しかし競技に出たり、常に70台、パープレー、アンダーパーを目指す世界では、まず自分の動き(スイング)を変えずに、違和感をあまり感じない状態での微調整では、本質的な向上は決して望めません。できる方法があれば、私が知りたいくらいです。
→本質的に安定したければ、問題を消して(減らして)無駄な動きを無くしましょう。そうしない限りは、一生不安定な状態からは脱せません。
以上
なかなか上達しない人によく見られるゴルフへの取り組み方をチェックしました。
色々書いてしまいましたが、「これって私のことかな~」と思われた方、責めているわけではありませんので、ご容赦下さい。
上記を全て一言でまとめると、
上達しない人は、
練習しない人
これ書いちゃったら色々書いた意味も無いな~と思いながら、今日も終了です。。(笑)
追伸:
私は、1~9全て自分で経験済で実証済です(笑)
本当のナイスショットとスコアアップのために
A.Ishida