
ゴルフが上手くなるには、方法は1つしかないのでしょうか?
そんなことはありません。人によって性格や体形などが異なるように色々なスタイルが合って良いのです。
今日は、
上達する=実際のプレーで良いショットが打てる
と規定して、その方法をいくつか見てみましょう。
私が個人的にやって1番良かったこと、今でもその恩恵を受けていることは、
●クラブヘッド、クラブフェースを感じられるようになった練習
です。
これはとくに、90台中盤から100以上打つ人には(人によっては80台が出るけれど非常に不安定な人にも)とても有効な事だと思います。
初心者や、大きなミスが出る人は力任せでクラブをボールにぶつけて終わってしまっている事が多いものです。これではショットをコントロール=狙った方向へ打つ、ことはほぼ不可能です。
1)目を閉じてクラブヘッドの軌道を感じながら素振りをしてみましょう。
2)目を開いて同じようにクラブヘッドを感じてスイングしてください。
3)そしてボールを打つときにも同じ事をやるのです。
この様に書いても、打つ瞬間になると「力を入れてフルスイング」してしまう人のなんと多いことか。
それでは永遠にコントロールすることを理解できません。
目的は、「どのようにクラブを動かすと、どのような結果が出るのか?」を感じ取ること。
そしてそこからのフィードバックを得て、
「どのようにスイングしたら、狙った方向へ打てるのか?」を知ることです。
(以前にも紹介しましたね?)
更に加えるとクラブフェースの向きも感じ取れたらより良いでしょう。
これができれば大きなミスを出さない方法を理解しているということですから、誰でも80を切るくらいは可能です。
他にも紹介します。
●体のバランスを取る練習
これも同じく目を閉じて素振りをしましょう。
意図して、つま先体重のままスイング。またはかかと体重のままスイング。
あるいはアドレスの状態から、かかとへ体重(重心)を移動してスイング。
つま先へ移動してスイング。
左右もあります。バックスイングで右足へ移動、逆に左足に移動や維持してスイング。
いずれもボールを打たずに自分の動きを「感じて」みましょう。
そしてやはり「どのように重心が移動、または維持」されると上手く打てるか?
を探るのです。
この時も、実験だと思ってフルショットせずに行うことですよ。
プロが片脚で練習したり、バランスディスクに乗っているのを見ますね?
バランスが悪い人にとっては価値のある練習です。
●クラブを変えることでショットを変える方法
クラブは、
ヘッドの特性を変える
シャフトの特性を変える
調整機能を使う
グリップを変える
ライ角度を変える
重量を変える
バランスを変える
など、多種多様な方法があります。
例えば特定のミスを減らす方法としては、
フックを減らす
→ライ角度をフラットに
→シャフトを固く
→ロフトを立てる
→シャフトのしなる位置を手元に
→グリップを太くする
→重心距離が長いヘッドに
→クラブフェースか開きやすい位置(フェード寄り)に調整
などがあります。
それぞれを組み合わせることも可能です。
スイングを変えずにすぐに飛球が変化するので、誰にでも出来る簡単な方法です。
私の知っている人で物凄くライ角度をフラットにしている人がいます。その人は上級者の部類ですが、左にひっかけるミスが出るので超フラットなライ角のクラブで真っ直ぐに飛ばしています。私がそれを使うと右にしか飛びません。しかしその人はそれで70台をたたき出してきます。
スイングを変えるよりは、はるかに簡単ですね?
●球筋を変える
フックがミスの人は、フェードに
スライスがミスの人は、ドローに
インテンショナルショットを練習すれば、自分特有のミスショットの大きな曲がりを減らすことができます。
上級者(80台中盤より良いスコアが出る人)に有効なのは、「フェードボール」
なぜかと言えば、、、、ヒミツです。ご自身で考えてみましょう。
●柔軟性、筋力を上げる
これらはすぐに達成することはできませんが、
柔軟性が上がれば、可動域が広がり、無理なくスイングを出来たり、スピードアップ(飛距離アップ)したり、疲労するのが少なくなったり、怪我の恐れが無くなり沢山練習出来たりと効果が高いものです。
また同様に筋力アップも、上手くやればスピードアップ、安定性の向上につながります。無理に行ったり、下手な方法で取り組むと怪我をします。
そしてかえって上手く打てなくなることもあり得ます。
何事もそうですが、何かを向上しようと思ったら自分でやるよりも、その道のプロに相談しましょう。それが一番確実で早い道です。
●メンタルトレーニングで向上する
ゴルフだけではなく、全てのスポーツはメンタルが大切です。なぜだか分かりますか?
人間の動作はすべて脳が司っているからです。
つまり考え方、取り組み方によって結果が大きく左右されてしまうのです。
ですから、ゴルフはメンタルか?などという議論自体がナンセンスです。
精神的(メンタル)に弱い人、自信のない人は、それに根拠がなくても「自分は大丈夫!」
「絶対に自信がある」という人には負けてしまいます。
もちろん圧倒的な技術の差があるとどんなに優れた考え方や取り組みをしていても、勝負には負けます。
しかし技術の差があまりない場合か、あっても不安定な場合、つまりゴルフなどでは少々の差は無いのと同じです。
「できる」と思ってやれば「できる」、と思える人は本番でも成功します。
さて6つの方法を紹介しました。
これ以外にもありますが、またの機会に。
いずれにしても読むだけで取り組まなくては全く向上しません。
こう書いてもほとんどの人が取り組みません。
それどころか、「今週のレターは何だったっけ??」状態でしょう。
いつもいつも私にお尻を叩かれて、なかなか重い腰を上げない皆さん
気が向いたら、また練習に力を入れましょう。たまにやるだけでも全く何もしないよりはマシですので(笑)
それではまた来週お目にかかりましょう。
追伸:
しばらくレッスンでお目にかかっていない方へ
先日10年ぶりくらいにレッスンにいらしていただいた方がいます。そのような方が結構いらっしゃるのが、この仕事の素晴らしい点なのです。
それにしても、「また行こう」と思っていただけることは、とても幸せなことで嬉しい限りです。
レッスンではなくても、嵐山CCにプレーにお越しになった際には、是非アカデミーにお顔を出してください。
お待ちしております。
本当のナイスショットとゴルフ向上のために
A.Ishida