● A Swingって何?
いつも安定して同じショットを打つ
これがゴルフファー共通の目標ですね。
→その為には、インパクトを安定させること
→安定したインパクトとは、クラブがほぼそのライ角度通りに構えた位置に戻ること
ライ角度通り戻らなくても一定ならば良いのでは?
と思いますが、角度がズレたら、クラブフェースはスクエアには当たりません。
スクエアに当てるのに「構える向きを変える」「手で調整する」など行うといずれも不安定要素になってしまいます。
ということで、良いショットを安定して打つためには、クラブや腕、体が構えた位置にほぼ(完全に同じではありません)元通り戻ることが求められますが、それには、何が必要でしょう?
クラブは道具であり、それ自体単独で、勝手には動きません。
ですから、人間がやること、つまり
体の位置がズレていないこと
腕の位置がズレていないこと
この2点が、守られていることです。
そうすればクラブが安定して元に戻るので、良いショットを安定して打つことができるのです。
ズレるとは初めの状態、つまりゴルフスイングにおいては「アドレスの時の状態とは変わってしまう」ということ
体の位置のズレ、腕の位置のズレ
これら2つのうち、多くの人のスイングにおいて特に問題となってしまうことが多い「腕の位置のズレ」
これが少なくなり、構えたアドレスの位置に、腕(ひいてはクラブ)が戻りやすいスイング
それが
A Swing
です。
一般的に広まっているA Swingの特徴は、
1、テークバックでクラブヘッドが外側に位置している
2、バックスイングの途中で急角度に立ったクラブの位置
3、トップでのシャフトクロス
4、切り返しでの「シャロ―」なクラブ位置
5、インパクトでのリリース方法
等ですね。
実際には、これら外面的なことに意識が行ってしまい、
本質的なこと
つまり
1、スイングは体の回転運動を主体に行うこと
2、腕は体によって動かされること
を疎かにしてしまって、上手く行っていない人がたくさんいらっしゃいます。
これでは、せっかくのA Swingも効果を発揮できず、役立たずです。
A Swingに取り組む際には、
1、セットアップ(グリップ、姿勢、ボール位置、方向取り)
2、体の回転運動を主体に
という、A Swing以外のどんなスイングでも大切なことを同じように守る必要があるのです。
そのうえで、
1、テークバックで、手は体の近く(つまり腕を”腕で”動かさずに体で運ぶ)
2、腕を時計周りにひねらず、手首も右手首甲側に折らずにクラブヘッドを手の外側に保ち
バックスイングを行うことです。
これだけで、ほとんどの人がA Swingの効果を感じられます。
逆に言うと、もし効果を感じていないとしたら、この1か2(はじめの1,2もですよ!)ができていないのです。
更に加えると、本やYouTubeで色々チェックしたりしながらA Swingに取り組んでいる人や
A Swingではなくても上達したいと願いスイングを向上させようとしている人など、全ての人にとって、とても大切なことがあります。
それは
「形を意識して作らない」
という事です。
A Swingの形も、何か意識的にクラブをその位置に持っていくことで、できるものではないのです。
どうしたら、A Swingの位置が獲得できるのか?
あるいは、どうしたら「良い位置」にスイングが収まるのか?
その答えは単純です。
自分のスイングの無駄な部分を極力排除すること
です。
A Swingとは、(おそらくほとんどの方には理解できないでしょうが)特殊な打ち方ではないのです。
無駄な動作を極限まで排除して、動きを最もシンプルにしたもの、
それが、結果的にモデルのようなA Swingの位置になるものなのです。
YouTubeで、よく理解していない人が、適当な説明をしていますが、はっきり言って間違った解釈です。
・腕でアップライトに持ち上げてはA swingではありません
・クラブフェースは開いていません
・シャフトクロスは意識的なものではありません
・現代のクラブの構造を考えてというよりも、人間の行う運動動作としてスイングをとらえた結果です
・切り返しでクラブがシャローになるのは結果です。変な意図は必要ありません。
・手首のリリースは、「ある一定の癖がある人」向けで、全員が意識することではありません。
・レッドベターは、あえて「本当のことをオブラートに包んで」A Swingはアマチュア用と言っていますが、本当はプロでも効果を発揮します。
あなたがもしA swingに取り組んでいるとしたら、自分にとっての「良い位置」を見つけてください。
スイングはみな個性があり、100人いれば、100通りあるものです。
あなたにとってのA Swingの位置を見つけて取り組めば、仮にモデルのようになっていなくても必ずミスショットが減り、距離が伸びて、良いショットが増えてきます。
A Swingの「形」に気を取られるのではなく、その「主旨」を理解して取り組みましょう。
そうすれば、あなたは多くの人が一生変わらないまま終わってしまうのとは大きく異なり、確実に上達していくことができるでしょう。
それではまた来週。
暑い日が続くので、熱中症に気を付けてプレーや練習をしましょう!!
追伸:
本当に「A Swingの形」つまりテークバックでの「手が内側、クラブヘッドが外側」が守られていれば、仮に主旨を理解していなくても「効果」が出ることを保証します。